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ABOUT

#スパイス屋tikka

旅が好きで料理が好きがでお酒が好きな男、ある時インドでスパイスにはまる。

 

ニューデリーをスタートして、親友と二人でラジャスタンの都市ウダイプルを目指すレンタカーの旅。地球の歩き方にかろうじて名前の挙がる小さな都市アジメールで食べた屋台カレー”のようなもの”に思わずのけぞった。

英語が通じない街、42°の炎天下、指差しとアイコンタクトで注文するソレは、不衛生感漂うリアカーの荷台で、手際のよい茶褐色の手から作り出された一杯だった。

鉄板にオイルとスパイスを入れ、野菜を燃え盛る強火で炒め、怪しい水を加えたら「ハイ、デキアガリ」

これまで食べたことのないスパイスの世界をダイレクトに感じるほどの衝撃的な味わいだった。カレーといえばカレーだが、カレーの香りと野菜それぞれ素材の香り。優しいけどスパイシー、感動した。

「ヘイ、ミスター。コレの作り方を教えてくれないか?」

完食し、言葉が通じるとは思わなかったが英語で聞いてみた。後ろを振り向くと一目20人ほどのインド人に囲まれている。その中の英語がわかるインド人が通訳してくれた。

「ヘイ、マスター。この日本人があんたの料理がうめーから作り方を教えて欲しいってよ、ヒューーー」(想像)

自分の料理を遠い異国の日本人に教えることに気を良くしたミスターが、カモンッ!と鼻高々な表情で、先ほどと同じ料理を誇らしげな様子で聞いたことのない言葉を交えながら作ってくれた。そして、スパイスの色、使う量、香りを記憶に焼き付けた。

その後、記憶を頼りに週に5日はスパイスと格闘した。日本で手に入るあらゆるスパイスを買いまくり、さまざまな食材との可能性をトライ&エラーを繰り返し少なくとも1000種類は試した。

スパイスを扱えるようになった頃、異国へ再訪を繰り返した。スパイス=インドではない、世界各地の料理とスパイスの香り。島国の日本人には口にする全てが驚きと感じたことのない脳髄のバイブレーション。

食べる、美味しかったら教えてもらうという「EAT AND TEACH]スタイルで学んだスパイスの使い方。そして見知らぬ人との出会いと交流と、なんだかよく表現できないコミュニケーションが心地よい。

ヨルダンで食べためちゃくちゃ美味いもの、スリランカで食べた意識が遠のくほど受け付けないもの、インドで食べた膝から崩れ落ちるほど辛いもの、味覚と臭覚と空気の香り。そこで育つ尊さを感じた。

料理の様子を鑑賞し、日本人が10年旅して、食べて歩いてわかったこと。 

 【スパイスの使い方は気まぐれ】

感覚なんでしょうね、おそらく。

日本人の酒・醤油・みりんのような感じです。

ターメリック、ふぁらーふぁらー

クミン、ぱっさー

コリアンダー、ふぁふぁふぁ

チリパウダー、ちょいちょいちょい

 

 

日本人以外みんなやってます

(統計的には不明)

 

 

ソルト&ペッパーだけじゃ物足りないスパイスの世界を知ってもらいたい。

スパイス屋tikka。

師匠は「屋台の料理人」

スパイスをマヨネーズのように使う日常が

皆様の家庭に訪れますように。

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